石油ストーブ比較 アルパカ vs トヨトミ

キャンプ

※本記事は2021.01.18に公開したものです。

冬キャンプの必須アイテム

冬キャンプの必須アイテムと言えば「ストーブ」です。燃料としては、薪、ガス、灯油などありますが、この記事ではコスパのよい、さらに扱いやすい石油ストーブについて比較してみたいと思います。
フジカ・アルパカ・トヨトミ・アラジンのストーブ界の四天王と言われるメーカーさん。
私が使用したことのある「アルパカ」と「トヨトミ(レインボーストーブ)」で迷っている方、どちらにしようかな、と思っている方が最終決断できるよう良い点、悪い点をあげていこうと思います。

すでにアルパカ、トヨトミをご存知の前提になりますので、ご存知ない方は公式サイトをご覧ください。

TOYOTOMIの公式サイトはこちら

newアルパカストーブ公式サイトはこちら

比較表

まずそれぞれの仕様を表で確認しましょう。

アルパカストーブレインボーストーブ
暖房出力3.0kW2.50kW~1.25kW
油タンク容量3.7L4.9L
燃焼継続時間10時間20時間
寸法(mm)高405×幅350×奥行350高474.5×幅388×奥行388
質量6.6kg6.2kg

寸法、質量にそこまで大きな差はありませんが、若干コンパクトになっているのがアルパカの方で、形状によるものです。

価格的にも27,500円前後で両者ともほぼ同じくらいです。(定価)
表以外の比較になる付属品は、newアルパカストーブには専用のケースが付いていました。レインボーストーブの方は別売りになります。

暖房出力

アルパカが3.0kWに対し、レインボーストーブが2.5kW。これには「体感」による差がかなり大きいと感じています。ストーブの上方向にのみ暖かいレインボーストーブに対し、アルパカは横方向にも暖をとれるくらいの暖かさを感じます。レインボーストーブの横方向については”ガード部分”に手を近づけても暖をとるには至りません。テントの中で使う際には上にあがった熱が対流するので”あり”か”なし”で言えば”あり”ですが、アルパカほどの暖かさは感じられませんでした。

タンク容量、燃焼時間

続いての項目はキャンプに持ちだす時に重要な値です。
タンク容量3.7リットルのアルパカに対し、4.9リットルのレインボーストーブ。こちらはレインボーストーブに軍配。さらに燃焼時間に関しては10時間のアルパカに対し、20時間のレインボーストーブと圧倒的な差がついています。
暖房出力では劣るレインボーストーブですが、その分燃料の節約ができるうえに、タンク容量も多いため完全勝利という形です。

メリットデメリット

寸法・質量としては大差がないため互角。あとは見た目の好みになると思いますが、改めてそれぞれのメリットデメリットをまとめてみます。

アルパカのメリット

暖房出力が高い

コンパクトなストーブの中では暖房出力が高く、「暖をとる」という第一義の目的を見事に果たしてくれます。

ケースが付属

専用のケースが付属しているので新たにケース代がかかりません。※個人的にはケースは黒にしてほしかった。笑

画像引用:株式会社ハピネス

安全基準

韓国製のアルパカストーブですが、2020年のnewアルパカストーブ以降、日本の安全基準に合格(日本燃焼機器検査協会=JHIA)、日本の高度な水準を満たしているためとても安心感を得られると思います。給油口のキャップも締まりが良くなったと評判で、より運搬に適したアップグレードになったようです。(車内での灯油漏れがない、という声が多数です)

アルパカのデメリット

燃焼時間が短い

コンパクトゆえのタンク容量なのでしょうが、レインボーストーブと同じくらい4.9リットルあれば、と感じました。また、キワキワの満タンまでは怖くて入れられないので、実質8時間くらいのイメージです。(一度満タンまでチャレンジして大胆に溢れさせたので手前でとめるようになりました。)

臭い

私にとって一番のデメリットだと感じています。
石油ストーブなので臭いはつきもの、仕方ないとは思っていますし、あの独特な臭いが好きって方も少なからずいらっしゃいますが、特に消化時はレインボーストーブと比べると非常に強く感じます。緊急消化をしても、芯調整つまみをゆっくり回り消化しても同じくらい臭いました。
※個体差あるのでしょうか。。。汗
我が家ではテント内からそ~っと外に運び消化。臭いなくなったかな、という頃合いでテント内に戻しています。

レインボーストーブのメリット

燃焼時間が長い

一泊のキャンプなら給油なしでも使える長さです。予備タンクを持っていかなくてもよいので、車載量の軽減にもなります。

やさしい炎

レインボーストーブと言われる由縁になりますが、火の灯りがガラス外筒に反射してランタンとしても使える優しい灯りを灯してくれます。癒し効果も感じます。

画像引用:TOYOTOMI

臭いセーブ消化

個人的には一番のメリットかと感じていますが、アルパカと比較すると圧倒的に差がある臭いセーブ機能。消化時の臭いはほとんど気にならないレベルです。公式サイトからの画像になりますが、分かりやすい絵です。

画像引用:TOYOTOMI

レインボーストーブのデメリット

暖房出力が低い

アルパカと比較してしまうと”暖かさ”という点では劣ってしまいます。横方向への暖房効果が薄いのが唯一のデメリットかなと思います。しかし、ストーブファンなどのアイテムを駆使することによって補えるかなとも思っています。


私の使っているレインボーストーブが”傘なし”なので極端に横方向の暖かさに弱いのかも知れないです。

ケースが付属していない

アルパカにはケースが付属していますが、レインボーストーブはケースが別売りです。TOYOTOMI、snow peak他、別でストーブケースを購入する必要があります。(でなければ買ったままの段ボールで運んでいるかたも少なくないかも知れません。)
レインボーストーブ用のケースには、、、

お値段あがっておりますがsnow peakも、、、

まとめ

私は最初アルパカストーブを買いました。キャンプだけでなく、電気代の節約になるかなぁと思い家でも使用し始めました。
3.9リットルのタンク容量で燃焼時間が8時間ほどしか持たないので多い時は1日1回のペースで給油をしており、思ったより面倒だなと感じ始めていました。タイミングよくホームセンターでレインボーストーブが売っていたので衝動的に購入。
使用感としては、暖かさは若干足りないものの、給油回数も減り消化時の臭いセーブには圧倒的な差を感じました。今はもっぱら家用にレインボーストーブを使っています。
選ぶ基準としては「暖かさ」を求めるならアルパカストーブ、それ以外の「臭いセーブ」「燃焼時間の長さ」「やさしい灯り」ならレインボーストーブを選ぶと良いかと思います。
個人的にはアルパカの見た目も好きなので、アルパカに「臭いセーブ機能」があれば良かったなぁ、と感じています。あとステッカーチューニングにも”映え”るかと思います。

muracoでステッカーチューニング

ただ、どちらのストーブも入手困難、あるいは定価で購入できないことが多いです。
アルパカの公式サイトでは次回2021年の夏頃から販売がスタートされるようです。苦笑
気になるものがあった時、それが「買い時」なのかも知れないですね。

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一酸化炭素チェッカー

テント内でのストーブの使用については充分に気をつける必要がありますので、私が購入し、一応テストで反応したものをピックアップしておきます。レビューなどでは「個体差」があるとのことですので、キャンプに向かう前にテストは行っておくことをおすすめします。
※ストーブ使用に向いていないテントもあるのでぜひご確認を!

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